「今週末は大事な予定があるのに!」そんな時に限って突然できてしまうニキビ。特に炎症を伴うニキビは痛いし目立つし、なるべく早く治したいですよね。
このページでは、そんな突発的にできてしまったニキビをなるべく早く完治させるための方法と、逆に悪化させて長引かせてしまいがちな、よくあるNG行為について解説していきます。
毛穴に毛穴内に溜まった皮脂や角質などの老廃物がプツっと小さく白い塊としてみえる状態です。
この段階では、まだ炎症が起きていないため、痛みや熱感を感じることはありません。
白ニキビのてっぺん部分が酸化している状態です。シミやほくろのように黒っぽく見えます。
白ニキビ同様に炎症は起きていないため、痛みはほとんどありません。
古い皮脂や角質がうまく排出されずに塞がってしまった毛穴の中で、毛穴内のアクネ菌が増殖し、炎症を起こした状態です。
痛みが伴うことがあり、目立つこともあって気になって触ってしまったり、メイクの際に隠そうとしてコンシーラーなどを分厚く塗ってしまいがちなのがこの赤ニキビです。
放置するとニキビ跡となってなかなか治らなくなってしまうケースもあるので、早期治療が大切です。
赤ニキビからさらに症状が進み、肌の奥(真皮層)まで炎症が進んでしまったニキビの最終段階です。
炎症によって広げられた毛穴の隙間に黄色い膿(うみ)が溜まって腫れ、痛みを伴います。
化膿したニキビは、クレーター状のニキビ跡になる可能性もあるので、赤ニキビ同様、早めに炎症を抑えることが重要です。
ニキビを早く治すためにできることは大きく①皮膚科に行く②市販薬を使用する③普段のスキンケアを見直すの3パターンが考えられます。
それぞれのやるべきことを解説していきます。
「わざわざ病院に行くのは面倒……」そう思ってしまうのも仕方がありません。
しかし残念ながら、「できてしまったニキビを一晩で治す」といった魔法のような方法はありません。ニキビを限りなく早く治すためには、やはり皮膚科で処方薬を出してもらうのが最も確実なのです。
また「ニキビで医者にかかるのは大げさじゃない?」と思われる方もいるかもしれません。
実はニキビは「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」というれっきとした皮膚の疾患です。多くの人が悩んできた症状だからこそ、薬も治療法もたくさんあります。
一般皮膚科では、炎症に進む前の「白ニキビ」「黒ニキビ」ができている場合は、角質が詰まるのを防ぐ塗り薬で、ニキビの元のなる角栓が出来ないようにする治療を行います。
「ディフェリンゲル(一般名アダパレン)」などが処方されます。
炎症を伴う赤ニキビや、炎症がさらに進んで膿が出ている黄ニキビの治療は、抗炎症作用のある塗り薬で炎症を沈静化します。
重度の炎症ニキビ場合は飲み薬の抗生物質を処方して、早期に炎症を抑える治療を行うこともあります。
抗生物質の飲み薬は病院でしか処方してもらえないので、特に重症なニキビのお悩みの方はぜひ皮膚科にかかることをおすすめします。
一般皮膚科と美容皮膚科のニキビ治療の違いは、「今できているニキビを治す」か「ニキビを治してより美しい肌を目指す」かの違いです。
一般皮膚科にかかってもニキビがよくならない、または一般皮膚科でニキビが一時的に治っても、またすぐにニキビができてしまうような方は、美容皮膚科で肌質改善に取り組んでみるのもひとつです。
ただ一般皮膚科は保険によって3割負担(75歳以上は1割)で済みますが、美容皮膚科は全額負担となるので、あらかじめホームページなどで治療にかかる金額を確認しておくことをおすすめします。
美容皮膚科フェミークリニックでできるニキビ治療をご紹介します。
お悩み:白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビ・黃ニキビ(化膿ニキビ)
酸の力でお肌の余分なざらつきや皮脂、汚れを除去します。
ターンオーバーとお肌の土台を整え、ニキビができにくい肌質へと改善することが可能です。
施術時間 | 60分~ |
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痛み | 少しヒリヒリ |
ダウンタイム | ほぼなし |
お悩み:赤ニキビ・黃ニキビ(化膿ニキビ)
パルスライトと呼ばれる光を使った光線治療で、アクネ菌の殺菌に高い効果を発揮します。ニキビの炎症を抑え、皮脂の過剰分泌の抑制効果があります。重度の炎症ニキビに高い効果があります。
施術時間 | 60分~ |
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痛み | パチパチとした痛み |
ダウンタイム | ほぼなし |
お悩み:赤ニキビ・黃ニキビ(化膿ニキビ)
高い殺菌・抗炎症作用が期待できる内服薬です。手軽に続けられる内服薬でありながら、重度の炎症ニキビにも効果を発揮します。
処方には医師の診察が必須となります。
ニキビを早く治したくてお困りの方は是非一度美容皮膚科フェミークリニックの無料カウンセリングにご相談ください。
すぐに病院に向かうのが難しい場合は、薬局に行けるのであれば、市販薬に頼るのもひとつです。
病院で処方される薬に比べて配合できる成分や有効成分の含有量が少なくなってしまいますが、軽度のニキビであれば市販薬でも効果が得られる可能性はあります。
その際、きちんと効果を得るためにはニキビの症状に適した成分が配合された薬を選ぶ必要があります。なるべく薬剤師さんが在中しているドラッグストアで相談しながら購入する薬を決めましょう。
炎症前のニキビ(白ニキビ・黒ニキビ) |
アクネ菌の増殖を抑える殺菌成分 ・イソプロピルメチルフェノール ・レゾルシン 角質を柔らかくする成分 ・イオウ ・サリチル酸 など |
炎症が起きているニキビ(赤ニキビ・黄ニキビ) |
炎症を抑える抗炎症成分 ・イブプロフェンピコノール ・グリチルリチン酸二カリウム ・グリチルレチン酸 など |
即効性があるわけではありませんが、これ以上ニキビが悪化したり増えたりするのを防ぐために、おうちでできることをご紹介します。
ニキビのケアには肌の水分バランスがとても大切です。
もしあなたのニキビ悩みが「白ニキビばかりができてしまう」症状だとしたら、お肌の乾燥が原因かもしれません。
特に「大人ニキビ」の場合、お肌の乾燥によって角質が固くなり、フタをされたようになって毛穴が詰まって白ニキビができやすくなってしまうのです。
保湿重視のスキンケアに切り替えて様子をみてみるのも一つです。
一方、「赤ニキビ」や「黃ニキビ」といった炎症ニキビが気になる場合、逆に保湿のしすぎが原因かもしれません。
クリームなどの油分を餌にアクネ菌が増殖して炎症へと発展している可能性があります。
現状保湿重視のスキンケアだとしたら一度さっぱり系の化粧水などを試してみてください。
角栓や膿が溜まっているのをみると、つい気になって触ってしまったり、場合によっては潰して膿を取り出したくなってしまうと思います。
しかし、私たちの素手にたくさんの菌がついています。その手で肌バリアが失われた状態であるニキビに触ってしまうと、そこから菌が入り込み、炎症がさらに悪化してしまうので、絶対にさわらないようにしましょう。
また潰してしまった場合、大きな傷となってニキビ跡が残ってしまう可能性が高まります。
病院の治療方法には「面ぽう圧出」といって、毛穴に詰まった皮脂や膿を取り除く方法もありますが、それは病院の清潔な専用器具や医療技術者が行い、消毒などの処置もしっかりしているために効果のある治療法です。
ご自身で行うのは絶対にやめましょう。
ニキビはアクネ菌の繁殖によって起きます。そのためニキビができるとしっかり顔を洗わなきゃ!と何度も洗ってしまいたくなりますが、これは誤りです。
清潔に保つことはもちろん重要なのですが、過度な洗顔はお肌の乾燥につながります。
洗顔のしすぎで水分・油分を持っていかれすぎないよう、朝・晩2回の正しい洗顔を心がけましょう。
洗顔のポイントは以下の通り。
① 夜はクレンジングでメイクを丁寧に落とす
② 洗う水は熱いお湯は水分を奪うため、常温かぬるま湯で
③ 洗顔料はネットなどを使ってしっかり泡立てて優しく洗う
④ すすぎ残しは雑菌の元になるのでしっかりすすぐ
⑤ 洗い終わったあとは清潔なタオルで抑えるようにやさしく拭う
⑥ 洗顔後の保湿は素早く行う
ニキビを早く治すには、お肌のターンオーバー(新陳代謝)が正常に行われているかが鍵です。
生活習慣が乱れたり、ストレスが溜まっているとターンオーバーのサイクルが乱れてしまうため、十分な睡眠時間をとる、食事は栄養バランスに配慮する、ストレス発散を心がける、といったなるべく規則正しい生活を送って肌の調子を整えましょう。
最後にもう一度、よくある質問を交えてQ&A形式で簡単にまとめます。
このページの監修医師
フェミークリニック総院長北山 英美子
東邦大学医学部を卒業後、東邦大学形成外科に入局。経験を積んだのち、渋谷フェミークリニックを開院。2006年よりフェミークリニック全7院の総院長を務める。
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